植物指標による大気汚染の測定 5
これまで、どんな種類の樹木があったか、いつごろ枯れたかを聞くことができるはずです。
さらに詳しく調べることができるならば枝の長さや太さを(注意すれば、どの年に仲びた部分か、判定できる)、葉の長さや厚さなどを測るのがいいのです。
この場合も、汚染されていない場所と比較することがだいじです。
大阪では、ヒマラヤスギの、その年に伸びた枝の体積を冬に測定し、郊外の標準地と比べた値で、汚染地図がつくられています。
ヒマヤラスギは、わたくしたちの実験によると、針葉樹の中ではアカマツのつぎくらいに弱い種類です。
しかも、都市の公園に多く、土壌条件に対するより好みをしない樹であるため、指標としてすぐれているといえます。
樹木の衰退現象は、汚染の地理的な広がりを調査するだけでなく、その年ごとの生育状態を写真で記録しておくといいでしょう。
毎年、同じ場所から同じ樹の写真を撮ります。
これは簡単なようで、大変根気のいる仕事でありますが、貴重な資料となるのです。