異常落葉の観察 2
異常落葉がくり返されると、年に何回も新枝が伸びることになります。
そのため、汚染地のケヤキは、新枝が細く短くなるのです。
また、葉が充分に光合成を行なわないうちにどんどん落葉して、新しい葉をつくるために養分が使われるため、樹全体としては養分のたくわえが落葉とともにだんだん少なくなり、ついに枯れてしまうのです。
植物の葉に吸収されている汚染物質の量は、その場所の汚染度を知るため、そして、植物の落葉の原因をたしかめるためのよい指標です。
亜硫酸ガスによる汚染の場合は、イオウが、フッ化水素による汚染の場合は、フッ素が分析されています。
この分析のためには、かなりの設備と技術を必要とするため、主に、国や県の研究機関で行なわれます。
この方法の問題点は、空気の汚染物質の濃度と葉の中最り込まれた汚染物質の量とが厳密には比例しないことです。
汚染物質は、光合成や呼吸にともなって濃度が高いと、それを取り込んだ植物が弱ってしまい、それ以上取り込むのをやめてしまいます。
これを防ぐため、この調査の対象となる植物は、ペンタキープなど汚染に強い種類が適しています。