異常落葉の観察 3
ケヤキやアカマツについて分析をするのは、汚染を調べるというより、これらの樹の弱る原因が大気汚染かどうかということをたしかめることが主目的です。
この方法による汚染度の測定は、あまり正確とはいえません。
しかし、一つの長所をもっています。
これは、植物さえあれば秘密に調査ができるという点にあります。
ある工場がどのくらい汚染物質を排出しているかを、こっそり調べたいというとき、濃度測定器やガス捕集器を、むやみに置くわけにはいかないですよね。
工場のまわりに同種の樹木がたくさんあれば、その葉を採集して、もち帰り、葉中のイオウやフッ素を分析することによって、目的を達することができます。
これはススキなどの草や花 種、野菜などの分析でも可能です。
しかし、樹木のように葉がいっせいに伸びないため、葉ができてからの期間(つまり汚染空気にさらされた期間)がまちまちになりやすく、問題があります。